ホルムアルデヒドについて

グラフ3

シックハウス症候群の原因になる揮発性有機化合物(VOC)についてお話ししていますが
その中でも、ホルムアルデヒドという化学物質の名前が出てきました。
よくわからない名前だな・・・と思われるかもしれません。
しかし『ホルマリン』ならわかりやすいかもしれませんね。
ホルムアルデヒドは水に溶かすと生き物の標本を保存するホルマリンになります。

ホルマリンをじかに吸い込んだら体に悪そう!
というのは直感的にお分かり頂けるでしょう。

WHO【世界保健機関】の有機性室内空気の汚染物質の分類によると
実はホルムアルデヒドは揮発性有機化合物(VOC)ではなく
超揮発性有機化合物(VVOC)に分類されています。
沸点が低いほど揮発・蒸発しやすいのですが
シックハウス症候群問題でたびたび名前が出るホルムアルデヒドは沸点が非常に低いのです。

超揮発性有機化合物(沸点の範囲:0~50-100℃)
ホルムアルデヒド、クロロホルム、アセトンなど

揮発性有機化合物(50~100-240~260℃)
トルエン、ベンゼン、キシレンなど

半揮発性有機化合物(240~260-380~400)
DEHP(可塑剤)、有機リン系農薬など

沸点が高いからといって安心できません。
沸点が高くても揮発しやすい物質も多いので要注意です。
数百度という沸点でも、わずかに液体表面から気体になっていたり
粒子になって部屋内に漂っています。

ホルムアルデヒドは常温では気体で存在しており
人の呼吸で体に取り込まれるので、とても危険な物質です。
フローリング、合板、壁紙、家具に使われている接着剤などに使われています。

シックハウス症候群の簡単にできる対処法は部屋の換気をこまめに行うことです。
これである程度ですが緩和できます。
そして、もう一つの対処法は漆喰を部屋の壁に塗ること。
漆喰にはホルムアルデヒドなどのVOCを吸着し分解する性能があるのです。

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