シックハウス症候群

シックハウス症候群

シックハウス症候群
住んだとたん『頭痛、吐き気、鼻血』患者100万人??
あなたの家大丈夫!?

なんだかすごい見出しですが、これは2000年7月25日の大手新聞に実際に書かれていたことです。
シックハウスという言葉がマスコミに出始めたのはちょうどこのころ、2000年の夏でした。
症候群というのは英語でシンドロームになります。
人の体や内面、心などに異常な症状が見られたとしても、いろいろな原因が考えられる場合や、原因がはっきりとわからなかった時に、仮の病名としてつけられるものです。

シックハウス症候群は化学物質過敏症に近い症状とされています。
化学物質過敏症になると、微量の化学物質を吸い込むだけで体に悪影響が出てしまい、日常生活が困難になります。

化学物質過敏症、シックハウス症候群は花粉症に似ていて、はじめのうちは吸い込んでいても何も症状がでませんが、体の中の許容範囲を超えてしまうといきなり症状がでてきます。

花粉症も、去年までなんともなかったのに、今年いきなり発症した・・・ということがありますよね。
コップの水が少しずつ溜まっていき、溢れた時に症状があらわれてしまうイメージで、このコップの大きさは人によって異なります。
化学物質過敏症も同じです。
コップ(許容範囲)がいっぱいになっているので、今度は微量の化学物質が体内に入っただけでも発症してしまうのですね。

発症者の反応を引き起こす化学物質は以下のようなものがあります。

防虫剤、家庭用殺虫剤、ペン、たばこの煙、シャンプー、消臭剤、防臭剤、洗剤、芳香材、灯油、印刷物、車の排気ガス、住宅の塗料や新建材から出る化学物質など

ええっ!こんなものまで!!と驚いてしまうものもありますよね。
これらを避けていくとなると、日常生活さえ困難になってしまうでしょう。

日本ではシックハウスという言葉が先行しましたが、アメリカではシックビルやシックスクールという言葉の方が先につくられました。
共通していることは、化学物質が多く発生している建物の中で発症しているということです。
シックハウス症候群は、家の中の塗料や石油化学建材などからでるVOC(揮発性有機化合物)を吸い込んでしまうことで発症します。
VOCのなかでも、ホルムアルデヒドは特に有名です。

そして何より問題なのは、人によって症状が全く異なることです。
これがシックハウス症候群の発見を遅くした原因だと考えられています。
症状は以下の通りです。

シックハウス症候群の症状例

イライラする

怒りっぽくなる

頭が痛い

吐き気がする

咳がでる

耳鳴りが止まらない

けいれんすることがある

めまいがする

目が充血する

関節痛がひどい

息苦しいが理由がわからない

ぜんそくの症状が出る

アトピーになってしまう

心臓の鼓動が早くなる

トイレの回数が増える

下半身が冷えやすい

子供が泣き出す

子供が不機嫌になる

一見すると別の病気の症状に見えるので、一昔前はお医者さんに診てもらっても原因がわからないことがありました。ホルムアルデヒドなどのVOCが原因になっているとはお医者さんも考えつかなかった為です。

今ではシックハウスという言葉が定着しているので、お医者さんもその可能性に気づいてくれることと思います。
もし上に書いたような症状がでるのであれば、早めに対処していきたいものです。

シックハウス症候群になってしまうタイミング

シックハウス症候群になってしまうタイミングで一番多いのは、新築の家やリフォームしたての部屋で生活しはじめた時です。
加えて、貼ってある塩化ビニールクロスをはがす時も、ものすごい量のVOCが室内に漏れ出します。
アレルギーやアトピー、ぜんそくも、上の2つのタイミングで起こることが多いと言われています。
新築の家やリフォームされたばかりの部屋に入ると、鼻にツンとするにおいを感じます。
においの正体は、ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)である可能性が高いです。
石油建材や接着剤が温度によって蒸発し、家の中に充満してしている状態です。
せっかくがんばって家を建てたりリフォームしたのに、ご自身やご家族がシックハウス症候群になってしまったら悲しいですよね。
シックハウスの症状は人によって異なりますが、咳き込み・頭痛・皮膚炎・耳鳴り・目の異常・便秘や下痢などの症状を引き起こします。
漆喰(しっくい)は、このシックハウス症候群対策として注目されている壁材なのです。

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