珪藻土をクロスの上に塗る際の注意点

珪藻土23

壁紙クロスの上に珪藻土(けいそうど)を塗る人が、近年大幅に増えてきています。
珪藻土はバスマットとして有名になったふしがありますが、
30年ほど前から、家の壁に塗る自然素材として使われています。

珪藻土といえば、調湿性があり、お部屋の空気をきれいにしてくれるというイメージがあると思います。
しかし、壁紙クロスの上に薄く珪藻土を塗っただけでは、調湿性は存分に発揮されない場合もあります。

珪藻土は自分で固まるという性質がないため、市販されている珪藻土には糊が混ぜられていることがほとんどです。
糊は市販されているDIY用の珪藻土でも、左官職人さんにお任せする場合の珪藻土にも混ぜられているのですが、この糊の量が多すぎると、珪藻土の強みである調湿性が落ちてしまうのです。

加えて、珪藻土をクロスの上に薄く塗っただけでは、さらに調湿性は落ちてしまいます。
下地が土壁などであれば状況は変わりますが、クロスの上ということを考えると、調湿性は落ちる傾向にあります。

お部屋の雰囲気を白い珪藻土でヨーロッパ調にしたい、茶系の色の珪藻土でアジア風にしたい・・・
というように、見た目の変化だけを求めているのであれば、DIYなどどのように珪藻土を塗っても構いわないと思いますが、お部屋の空気をよくしたい、健康に気を付けたいとお思いであれば、左官職人さんなどプロの方に一度現場を見てもらうことも必要でしょう。

見た目と書きましたが、DIYでクロスの上に珪藻土を塗るよりも、やはり左官職人さんに塗ってもらった方が見た目にもよくなります。

模様を付けて塗るにしても、プロの方がつける方がきれいに仕上がります。
左官職人さんにお任せする方がDIYよりも費用は上がりますが、道具を用意しなくてもいい、珪藻土を用意しなくてもいい、養生(ようじょう)といって周りを汚さないようにする作業をしなくてもいいなど、メリットもたくさんあります。
珪藻土塗り壁の完成度も違いますので、結果的に左官職人さんにお任せしてよかったという声もよく聞きます。

あと、塗り壁をする際には、珪藻土を塗るクロスの状態も影響します。
新築に近い戸建てやマンションのクロスと、中古の一戸建てや築年数が何十年の剥がれ掛けたクロスとでは塗り方や下地処理方法が変わります。

古くなったクロスなら、はがしてしまった方がいい場合がありますが、
はがすときにクロスの下の化学糊が一斉に宙に舞ってしまうことがあるので、
お子さんやアレルギー持ちの人などは部屋に入らないようにしなければなりません。

クロスを残すか、一部をはがしてしまうか、すべてをはがしてしまうかという判断は、
素人目には判断がむずかしい時もあります。
下地の処理をしっかりしておかないと、せっかく塗った珪藻土がはがれてしまったり
ひび割れを起こしてしまう恐れがあります。

珪藻土をクロスに塗るDIYをするときには、以上のことに気を付けましょう。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

ページ上部へ戻る