5000年の壁材としての歴史を持つ漆喰とは

漆喰の歴史

ギリシャ文明、ローマ文明、インカ文明を支えてきた漆喰。
漆喰と聞くと、日本独自の文化だと思われる方がいらっしゃいますが、実は5000年も前から世界中に存在する壁材です。

なんと、エジプトのピラミッド内の壁画の下地には、漆喰が塗られています。
1495年に制作されたかのレオナルドダビンチの名作「最後の晩餐」の下地も漆喰なのです。

ちなみに漆喰が日本に入ってきたのは約1300年前。
大陸から伝来したと言われています。

漆喰は『しっくい』と読みますが、これは、漆喰の元となる石灰(せっかい)が
唐音読みすると『シーフィー』になるため、日本ではしっくいと呼ばれるようになったそうです。

この『漆喰』という漢字になった理由はいまだに明らかになっていません。
ちょっとしたミステリーですね。

漆喰は、数千年、数万年前の古代の海の
貝やサンゴ礁の死骸が固まってできた石灰岩からできています。
後にくわしくご説明しますが、
漆喰は壁に塗った後ゆっくりと二酸化炭素を吸収していき時間をかけて元の石灰岩、石に戻っていきます。

漆喰を壁に塗るということは、自然素材に囲まれて生活するということ、
人類5000年の壁材の歴史を部屋に取り入れるということなのです。

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