『空気』が危ない

グラフ2

(室内化学物質空気汚染調査研究委員会資料)

3世代ファミリー
次は、人が吸う空気のお話しです。
人間が一日に呼吸する空気の量は約20立方メートルで、
空気、食べ物、飲み物と体内に入れるものをすべて合わせて100パーセントとするならば
この20立方メートルはなんと80パーセント以上になります。

食べ物や飲み物の添加物を気にしている方は多いですが
同じく体内に入れている空気の“添加物”については
気にしている人はあまりいません。
空気は、食べ物・飲み物よりも5倍も多く体内に入れているのにです。
(1日に食べる量は約2kg、飲む量は約2リットルです)

その体内に入れる空気の量のうち
57パーセントを室内で、26パーセントを屋外で吸っています。

つまり、1日に体内に入れる物質の総量のおよそ40パーセント以上が
室内の空気ということになりますね。

お父さんであれば仕事先のオフィスの
お母さんであればオフィスやご自宅の
息子さん娘さんであればコンクリート造りの学校の空気を吸っています。

シックハウスだけでなく、シックビル、シックスクールという言葉があるように
家、職場、学校の空気はVOC(揮発性有機化合物)が混ざっていることがほとんどです。

自宅に帰れば安心かと思えば
今の日本の住宅の内壁は95パーセント以上が塩ビクロスです。
そこからもVOCが漏れ出している可能性があります。

そうすると逃げ場はありませんね。
公園で休んでいても、車からでる排気ガスを吸ってしまうでしょう。
これだと、体に害のない空気を吸うことさえ難しく感じてしまいます。

対処法はいろいろとあるのですが、
すぐできる対処法としては「お部屋の換気をマメにすること」から始めるといいでしょう。
今の住宅は昔と違い、気密性・断熱性ともに優れているので、
換気扇が回っていたとしても空気がこもってしまうことがあります。
こもってしまった空気を入れ替えるためにも窓を開けた換気がおすすめです。
(大きな道路が近くにある場合は車の排気ガスに注意して下さい)

もう一つの対処法は
“ご自宅の壁をリフォームする”ことです。

漆喰(しっくい)や珪藻土(けいそうど)、じゅらく壁などの塗壁は呼吸する壁といわれているように、
さまざまな長所があります。

わたくしどもは特に漆喰をおすすめしているのですが
漆喰には脱臭性、調湿性、防カビ性、浄化性(VOCの吸着と分解性能)があります。
塩ビクロスとは逆の特徴ともいえますね。

これからは食べ物や飲み物と同じくらい空気に関してこだわる方が増えてくることでしょう。

医療関係者の方がこぞって漆喰を自宅の壁に取りいれていること。
学校、病院、老人ホームに漆喰塗り壁を推奨している専門家の人が多いことから、
漆喰を健康壁として取りいれる人がどんどん増えていくでしょう。
現にそうなっているのを肌で感じています。

お家を丸ごとリフォームとなると多くの資金が必要になりますが
室内壁のリフォームだけであれば比較的リーズナブルな値段で行うことが可能です。
健康的な空気を作り出すためには漆喰壁は本当におすすめできます。

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