漆喰と珪藻土のメリットとデメリット
漆喰と珪藻土のデメリットを順を追ってみてみましょう。
漆喰のデメリット
まず、壁に塗りたての時ににおいがでます。どのようなにおいかというと、海のにおいを想像してみて下さい。
海のにおいはさわやかなにおいだけでなく、嫌なにおいも混じりますよね。このにおいは時間が経つごとに消えていくのですが、妊婦さんがかぐと気分を悪くすることがあると昔から言われているようです。
漆喰は固まる前は強アルカリ性なので、DIYで漆喰を塗る際には扱いには注意が必要です。天井に漆喰を塗るときには目に漆喰が入らないように気を付けて下さい。ゴーグルを着用して塗る方がいいです。また、肌が弱い方が漆喰にじかにさわると肌荒れを起こす可能性があります。子供さんがいらっしゃる場合は、勝手にさわらないように注意しておきましょう。
漆喰の調湿性は同じ自然素材でも珪藻土より劣ります。しかし、だからといって珪藻土ならどの商品でも調湿性に優れるわけではありません。DIY用の珪藻土には固化材という壁に塗りやすくするための接着剤のようなものがたくさん混ぜられていることがあったり、珪藻土の原材料比率が10%未満なんていうものもあります。これは珪藻土に自分で固まる力がないため仕方のないことなのですが、あまりに原料比率が低いと調湿性が失われます。
珪藻土のデメリット
珪藻土の表面の仕上がりはザラザラした質感になるため、体をこすると擦り傷が出来る場合があります。
ものによっては塗った後に時間がたつと珪藻土壁の表面がボロボロと落ちてくることがあります。
壁にもたれかかると洋服が白くなることがあります。
珪藻土の特性から、平らな仕上げは難しい。(これは好みによります)
内壁材としての歴史が短い。珪藻土がでてきたのはここ25年から30年ほど。
材質の特性から真っ白な色を出すことはむずかしい。
そして、漆喰と珪藻土の両方に言えることですが、ビニールクロスよりも割高になります。
左官職人さんに塗り壁をお願いする場合、1平米の値段は漆喰・珪藻土で5,000円から12,000円程度します。
DIYで漆喰・珪藻土を塗る場合、材料費だけで1,000円から2,000円程はします。色を入れたり、調湿性のいいものを選ぶと、2,000円以上はすると考えた方がいいかも知れません。
もうご存知かもしれませんが、漆喰と珪藻土のメリットにも触れておきます。
見た目がいい。塗り壁独特のいい雰囲気がだせる。調湿性、脱臭性があるため呼吸が楽になる。ペットなどのにおいを取ってくれる。インテリアが映え、明かりによってさまざまな表情を見せる。お部屋にいる時のやすらぎも、ビニールクロスのお部屋とは違ったものになるでしょう。
自然素材のよさは、居心地のよさと見た目のよさ、これに尽きると思います。
漆喰と珪藻土のメリットとデメリットをふまえたうえでご検討ください。
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