アトピーについて

シックハウス症候群と化学物質過敏症、アレルギーやアトピーの関係

アレルギー・アトピーとVOC
住宅の建築方法は国や地域、建築会社によって異なりますが、
現代の日本の住宅には、多い場合で家一軒に対しドラム缶1杯分の接着剤が使われていると言われています。

この接着剤が天然糊であれば問題ありませんがこれは化学接着剤による接着工法です。
ほとんどの場合で化学糊が使われています。
そして接着剤以外も合わせれば、日本の建築には459種類以上の合成化学物質が使われています。

このことを聞いて、ぞっとする人も多いのではないでしょうか。
そして、ホルムアルデヒドなどのVOC(揮発性有機化合物)は
人間の体にとって異物になるので吸い込むとアレルギー源になってしまうのです。

VOCはシックハウス症候群だけでなく、アレルギーにも関係してきます。
このアレルギー反応はみんながみんな同じではなく人によって異なるので、
他の病気を疑ったり、いつまでたっても原因がわからないということにもなりかねません。

アトピー環境研究会の1997年度の調査研究中間報告書によると、アトピーが発症するタイミングは圧倒的に新築の住宅に多いと記述されています。

これはシックハウス症候群と同じですね。
新築の家やリフォームしたての部屋で生活し始めたくらいが、一番シックハウス症候群やアトピーを発症しやすいということになります。
新築住宅の方が、石油化学建材や接着剤から漏れ出すVOCが多いからでしょう。

アトピーはダニの死骸などが原因になっていることも多いのですが、新築の家にダニがいるとは考えにくいので、新築の家ではVOCが、それ以外の場合ではダニの死骸などがアトピーの原因になっていると考えると納得できます。
あとは、リフォーム時に塩ビクロスをはがすとき、そして、新しい化学のりで塩ビクロスを張り付ける時です。
もちろん、アトピーは食事やストレスも関係してくるので、一概にアトピーの原因がVOCとカビのせいだけとは言えないので、アトピーになったタイミングがいつだったかを考えることで、原因が突き止められるかもしれません。
【ちなみに、ダニとカビは大きく関係しています。漆喰には抗菌性があるので、カビの発生を防ぐことができます。】

⇒自然食を試したけどアトピーが治らない
⇒『空気』が原因になっていると考える
⇒お部屋をリフォームする
⇒貼られている古い塩ビクロスをはがすことでVOCが大量に漏れ出す
⇒新しい塩ビクロスを貼るために使った化学糊から大量のVOCがでる
⇒結果アトピーがひどくなってしまう
(※すべてのビニールクロスからVOCがでるということではありません)

もしかしたらこのようなサイクルを送っている人もいらっしゃるかもしれません。
これではアトピーが改善していくとは考えずらいですよね。
だからこそ、お部屋の壁をリフォームする際には、漆喰などの自然素材を取りいれたほうがいいと考えます。

アトピーとアレルギーの違い

アトピーとアレルギーは似ているので混同してしまうことがありますが、以下のように分けるとわかりやすいかもしれません。

アトピー・・・アトピー性皮膚炎、気管支喘息
アレルギー・・・食物アレルギー、花粉症、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎

お医者さんの間でもアトピーとアレルギーは混同してしまうことがあるようです。

『アトピー』という言葉はギリシャ語で「奇妙な・不思議なもの」
『アレルギー』という言葉は1906年にオーストリアのウィーンの小児科医のピルケーという人が提唱した言葉で、過敏な反応・免疫反応の異常のこと。
この2つは専門家の間では厳密な区分けがされています。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

ページ上部へ戻る