左官職人に漆喰工事や珪藻土工事をおまかせする場合
漆喰の工事を左官職人さんにお願いしようと思っている方に、知っておいていただきたいことを書いていきます。
中古のマンション、中古の一戸建てをトータルリフォームしようとお考えであれば、はじめから自然素材をつかったリフォームを得意としている会社を探すべきです。
また、間取りの変更、オープンキッチン、耐震工事、断熱工事などの大規模改修をお考えの場合、壁を自分で塗ること(DIY)で資金を浮かせられるかもしれません。
見積もりが予算内に収まっていない場合は、リフォーム会社や工務店の方に材料の持ち込みやDIYが可能か聞いてみるのも手です。
床を無垢の木でリフォームするだけでも合板のフローリングより値段は上がりますし、壁を漆喰や珪藻土にする場合は通常のビニールクロスよりも値段は上がります。
自然素材を使ったリフォームは普通よりもお金がかかるとお考えください。
中古住宅の全面リフォームではなく、お部屋の壁をきれいにしたいという、壁だけのリフォーム工事をお考えの場合は、近くの左官屋さんを探すことからはじめるといいでしょう。
次に、工事にかかる時間についてです。
漆喰や珪藻土などの塗り壁は湿式工法と呼ばれます。これは水を使うからです。
クロス張りなどは乾式工法と呼びます。貼り付ける時に水を使いません。
乾式工法より、乾かす作業が必要になる湿式工法の方が基本的に時間がかかります。
平米数にもよりますが、同じ広さの工事でもクロス張りより塗り壁の方が1日くらい長くかかるとみておいてください。
次に工事費用に関してです。
漆喰と珪藻土の工事にかかる費用は、1部屋いくらという定額制のところもありますが、ほとんどが1平米いくらという見積もりをします。
1平米というのは縦1メートル横1メートルの面積です。平米は㎡とも表記されます。
1坪は3.3平米ということも覚えておくと便利かもしれません。
漆喰や珪藻土の1平米あたりの工事費用は、5,000円から12,000円ほどです。
値段に開きがあるのは、仕上げを平らにするか、パターンと呼ばれる模様を付けるか、色を入れるか、白のままかによって手間が変わってくるからです。
もちろん、塗り壁職人の中でも、腕利きの職人は工事費が高いですし、リーズナブルな工事費で請け負っているところもあります。
漆喰や珪藻土の工事には決まった値札がありませんし、職人によって漆喰に何を混ぜるか、珪藻土に何を混ぜるかという配合率が異なります。
ホームセンターで売っていてDIYしやすく作られている材料ではなく、こだわった独自の配合で壁に塗るので工事費に差が出てくるのです。
DIY用の漆喰缶や珪藻土缶は素人さんでも塗りやすいように、少々接着剤が多く含まれていることがあります。珪藻土の場合は原料比率が10パーセント未満のものもあるようです。これだとせっかくの調湿性が十分に発揮できませんね。
1平米あたりの漆喰・珪藻土の工事費用が安いからと、値段だけで業者を決めるのではなく、自分のイメージを共有できるか、企業理念などに共感できるかなどを考慮して選びましょう。
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